INTERVIEW
前職は新卒で入社したメガバンクです。入社理由は、銀行員だった父親に憧れがあったということと、社会に役立つ大きな仕事がしたかったからです。
２年半ほど支店で働いた後に希望がとおり、大企業を担当する部署に異動できました。そこで某業界の最大手企業を担当することになり、何兆円というファイナンスの稟議を書いたり、大きな投資案件を提案したり、まさにイメージしていたような仕事ができました。
最初はそれでやりがいがあったのですが、段々とそれも物足りなくなり。もっともっと現場に近いところで、リアルな手触り感がある仕事がしたくなってきたんです。
支店で中小企業のオーナーさんとやり取りしていた時の現場感、手触り感が思い出され、経営者の方ともっと近くでリアルに関われる業務の方が自分には向いている、やってみたいと気持ちが変化し転職活動を開始することになります。
中小企業オーナー様向けにサービスを展開している会社という軸で、いろいろとコンサル会社やM&A支援会社を検討している中でオンデックに目が止まりました。オンデックが掲げている「インベストメント・バンクを志向する」というビジョンに興味が出たんです。
当時のオンデックは、まだ投資事業やコンサル事業は立ち上がってなかったんですけど、そういう事業を立ち上げる構想はあるということで、私もそれをやりたいと思いジョインしました。
事業投資部は、2024年に新設された部署になります。
私は投資対象となり得る企業の探索から契約書の調整、さらに投資実行、その後のハンズオン支援までを一貫して担当しています。デューデリジェンス（DD）をやって、契約書をまとめて、どういう支援をするか計画を立て、さらに対象企業に入って実際に支援までする。全てを一気通貫でやる仕事です。
オンデックとして目指しているのは「日本企業の生産性を高める」ということです。その観点から、海外で売り上げをあげ外貨を稼げる会社をどんどん作らないといけないと考えています。
現在、投資第一号案件として私が関与している大勝フーズ社は、売上が約100億円で、そのうちの約半分、50億円が海外への輸出です。ハンズオン支援という形で、今は大勝フーズの中に入って業務を行うこともありますが、支援内容が結果につながるとシンプルに嬉しいです。
M&Aの支援業務と投資事業は非常に近しいというか、知識やスキル的にそのまま転用できることも多いです。
私もM&A支援をやっていましたが、M&Aに関わると銀行員時代よりもはるかに深く対象企業の中に入り込みます。表面的な数字だけでなくリアルに会社の実態に関わるので、対象企業をより深く理解できますし、そのビジネスの構造も把握できます。
そんな中で、DD対応で対象企業に関する全ての資料に目を通す癖が付きましたし、どういう所が論点になるのかもわかります。何件か案件に関与すると、業界やその業界の代表的企業、対象企業の位置付けなども知識や経験となって身に付くので、新たな業界や企業に関わる際にも、対象企業の全体像が早く理解できるようになります。
それらの知識や経験は投資事業においても当然役立ちます。さらに今後、投資先が最終的にM&Aでイグジットすることもあると思っています。その時にはM&Aの担当者として、M&A支援の経験や知識が直接的にも役立つでしょう。
なので今は、M&A支援業務を経験してきたことは、本当に良かったなと思っています。
オンデックに入社すればM&Aの支援業務はすぐに経験ができますし、今は経営コンサルティング専門の子会社もできました。さらに私が所属する事業投資部門もあります。単にM&A支援だけをやっている会社と違って、将来的に多様なキャリアが開けています。
事業投資部門は、間違いなく仕事としてめちゃくちゃ面白いですし、やりがいもあります。でも、一方でめちゃくちゃ大変です。
会社に投資をしてるので、めちゃくちゃ働かないと投資先の経営者に認めてもらえないです。ただ、しっかり働いて認めてもらえれば、以前の銀行員時代とは比較にならないレベルの、それはもう至福の喜びを感じられます。
